コラム
住まいのメンテナンス
コンセントとスイッチ、どこに付ける? 職人さんに聞いた、暮らしに合わせた決め方
公開日:2026/10/30

🌀 コンセントが足りなくて、延長コードだらけになっている
🌀 スイッチの場所が使いにくいけれど、あとから変えられるのかな
コンセントやスイッチは、毎日何度も使う場所です。
使いにくいと感じていても、あとから変えられるものなのか、分かりにくいところでもあります。
他のリフォーム工事に比べると小さな工事に思えるかもしれませんが、暮らしやすさに関わる大切な工事でもあります。
今回も、リベ大工務店のメンバーである現役の職人さんに聞きました。
返ってきたのは、「いくつ増やしましょう」ではなく、「そこで何を使いますか」という問いでした。
この記事では、コンセントとスイッチを、暮らしに合わせて決める考え方をお伝えします。

コンセントは「何を使うか」で、増やし方が変わる
職人さんが、コンセントの相談でまず聞くのは、「そこで何を使うか」だそうです。
相談のときの伝え方は、こちらの記事でもお伝えしています。
電気工事の相談前に、伝えておきたいこと。準備は書類集めではありません
差し込み口がほしいだけなのか、ドライヤーのような大きな家電を使いたいのか。
それによって、工事の内容が変わってくるからです。
職人さんのお話では、使うものによっては、その家電だけのために引く配線(専用回路)が必要になることもあるそうです。
たとえば、電動自転車の充電のようにときどき使うものと、キッチンで電気ケトルを使うのとでは、考え方が変わってきます。
家の電気の容量とも関わる話なので、気になる方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
また、いつも使うのか、少しの時間だけ使うのかでも、提案は変わるそうです。
そこで職人さんが教えてくれたのが、こんな方法でした。
「家電の本体の裏などに、使う電力の数字が書いてあると思うので、それを教えていただければ必要な電力に応じたご提案ができます。」
家電の裏や底には、使う電気の量が書かれた表示があることが多いものです。
この数字は、いまの使い方を見直すときにも役立ちます。
一般的な家庭用の二口コンセントは、2つの差し込み口を合わせて、1500Wまでが使える量の目安です。
延長コードやテーブルタップも、使える量が本体に書かれているので、その表示を確かめて使うと安心です。
製品の事故を調べている機関(NITE)も、こうした目安を示しています。
延長コードでつないでいる家電があれば、裏の表示を写真に撮っておいてください。
相談のときにも、そのまま役立ちます。
コンセントは、数よりも、そこで何を使うか。
それが、増やし方を決める手がかりになります。

コンセントの高さは、暮らしに合わせて決められる
コンセントの高さは、どの家もだいたい同じ。
そう思っている方も多いかもしれません。
職人さんのお話では、高さは相談して決められるそうです。
たとえば、ペットがいるお家の場合です。
「ワンちゃんが舐めたりすると危ないので、あえて高いところにコンセントを作りましょうか、とご提案することもあります。」
高い位置にするほかに、扉の付いたコンセントにして、いたずらを防ぐ方法もあるそうです。
どちらがいいかは、暮らし方によって変わります。
腰をかがめるのがつらい方なら、少し高めにしておくのもひとつです。
家具を置く場所、掃除機をかける場所、スマートフォンを充電する場所。
毎日の動きを思い浮かべると、使いやすい高さが見えてきます。
高さも、家族の暮らし方から考えていい。
そう知っておくだけで、相談の幅が広がります。

スイッチは、「どこで押すか」を思い浮かべて
スイッチも、コンセントと同じように、使う人と場所から考えます。
職人さんのお話では、スイッチはドアを開けてすぐ横にあると使いやすいそうです。
高さは、ハウスメーカーや家によって違うといいます。
子どもや、手を上げにくい方でも届く高さにする、という考え方もあるそうです。
毎日、誰が、どこで押すのか。
それが、スイッチの位置を考えるときの目安になります。

押しにくいスイッチの直し方は、ひとつではない
住んでから、「このスイッチ、押しにくい」と気づくこともあります。
「玄関のスイッチが柱の裏にあって、押すのが面倒だというご相談もありました。玄関が真っ暗で。」
こうしたとき、職人さんが考える方法は、ひとつではありませんでした。
「スイッチを替えるのか、壁や柱の裏に穴を開け直して付けるのか、照明をセンサー式にしてしまうのか。」
玄関のように、スイッチの場所が使いにくいときは、壁や柱の裏に穴を開け直して、押しやすい場所にスイッチを付ける方法があります。
照明をセンサー式にする方法もあります。
スイッチに触らなくても、玄関に入ると明かりが点くようになります。
どちらを選ぶかで、工事の内容も費用も変わってきます。
「壁に穴を開けたくない、ということであれば、照明を変えましょうか、というご提案もできます。そのぶん金額は変わります。」
一方で、場所ではなく、スイッチの使い勝手に困っていることもあります。
そんなときは、スイッチそのものを替える方法があります。
たとえば換気扇なら、押すと何分後かに自動で切れる、タイマー式のスイッチもあるそうです。
同じ困りごとにも、いくつかの方法があります。
どれにするかは、予算や、壁に穴を開けられるかどうか、暮らし方と相談しながら決めていけます。
なお、コンセントやスイッチを増やしたり、付け替えたりする工事は、電気工事士の資格が必要な工事です。
どこに頼めばいいか迷ったときは、こちらの記事が参考になります。
電気設備のリフォームを相談したいときは
リベ大工務店は、工務店経営や設計・施工の現場で活躍するプロ集団です。
地域に根付いた工務店・設計士・職人それぞれが、高い専門性を持って家づくりに向き合っています。
この記事でお伝えしたように、コンセントやスイッチの困りごとには、いくつかの直し方があります。
やりたい工事の内容を伺いながら、進め方を一緒に考えていきます。
対応エリア内であれば、リフォーム・リノベーションのご相談も可能です。
(対応できる工事の内容は、地域の工務店によって異なります)
お住まいの地域が対応エリアかどうかは、こちらから確認できます。
リフォームを具体的にご検討中の方は、ぜひリベ大工務店にご相談ください。

まとめ: 数や位置より、「何を、誰が、どう使うか」
この記事では、職人さんの声をもとに、コンセントとスイッチの決め方をお伝えしてきました。
最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
💡 コンセントは、そこで何を使うかで増やし方が変わる
💡 家電の裏の表示を見ておくと、相談が早くなり、いまの使い方に無理がないかも分かる
💡 コンセントの高さは、ペットがいる家など、暮らしに合わせて決められる
💡 押しにくいスイッチには、替える・穴を開け直す・照明をセンサー式にする、などの方法がある
💡 コンセントやスイッチを増やす・付け替える工事には、電気工事士の資格が必要
コンセントもスイッチも、毎日何度も使う場所です。
少し使いにくいと感じたら、困りごとを伝えるだけで、いくつかの方法が見つかるかもしれません。
まずは、家の中で延長コードを使っている場所を、ひとつ思い浮かべてみませんか。
そこで何を使っているかが、最初の手がかりになります。
この記事が、毎日の小さな不便を見直すお役に立てば幸いです。
相談前に伝えておきたいことは、こちらの記事にまとめています。
電気工事の相談前に、伝えておきたいこと。準備は書類集めではありません
家の電気の土台になる分電盤については、こちらの記事でお伝えしています。
照明の選び方は、こちらの記事でお伝えしています。
蛍光灯は2027年末で使えなくなる? 慌てて全部替えなくていい理由
業者の探し方は、こちらの記事でお伝えしています。
【参考】
関東電気保安協会「ブレーカーやコンセントの工事について」
https://www.kdh.or.jp/safe/document/advice/02/37.html
NITE(製品評価技術基盤機構)製品安全情報マガジン Vol.446「配線器具の事故」(2024年2月13日)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2023fy/vol446_240213.html
