コラム
住まいのメンテナンス
電気工事はどこに頼む? 工事の種類で変わる、業者の探し方
公開日:2026/9/8

🌀電気設備をリフォームしたいけど、どこに頼めばいいんだろう?
🌀近所の電気屋さん? それとも工務店?
電気まわりで困っていても、頼み先が分からなくて止まってしまう。
そんな経験はないでしょうか。
延長コードだらけのコンセント、古いままの配線、入れてみたい食洗機。
気になってはいるけれど、誰に相談すればいいのか分からない。
そのまま「そのうち」になってしまう方は少なくありません。
今回は、リベ大工務店のメンバーである現役の職人さんに、 業者の選び方を聞きました。
返ってきたのは、おすすめの会社の名前ではありませんでした。
まず知っておきたい前提があったのです。
この記事では、電気工事を頼む前に知っておきたいことと、探し方の2つの選択肢をお伝えします。

「電気屋さん」は、ひとくくりにできない
電気工事を頼もうとするとき、多くの方は「電気屋さんならどこでも同じ」と考えます。
けれど、実際はそうではないそうです。
「『電気』と言われると、一般の方は何でもできると思いがちなんですけど、得意分野があるんです。」
たとえば、施設や店舗の工事を中心にしている業者。
建築会社から依頼を受けて、新築の建物を一から手がけている業者。
一般のご家庭の工事を中心にしている業者。
同じ「電気屋さん」でも、普段どんな現場に立っているかが違います。
もちろん、専門外なら手が出せないという話ではありません。
「専門が違ってくるだけで、できないことはないんです。総合的に通ずるものはあるので。」
職人さんは、これを病院の「何科」にたとえていました。
体を診るという点では共通していても、得意な領域はそれぞれ違う。
電気工事も同じだということです。
問題は、その違いが外からは見えにくいことです。
「どこをメインターゲットにしているかは、電気屋さん同士なら分かるんですけど、それをどうお伝えすればいいかというのは、なかなか難しいところです。」
だから、探すときに見るのは「どこがいいか」ではありません。
自分が頼みたい工事を、得意にしている業者かどうかです。

探し方は2つ。工事の種類で使い分ける
では、どうやって探せばいいのでしょうか。
大きく分けると、次の2つの方法があります。
✅ 一般のお客様向けのサービスで探す
✅ 信頼できる工務店に紹介してもらう
どちらが優れているという話ではありません。
順番に見ていきましょう。
一般のお客様向けのサービスで探す
ひとつめが、一般のお客様向けの業者検索・マッチングサービスで探す方法です。
こうしたサービスには、個人のお宅の工事を中心に請け負っている方が登録しています。
職人さんが例に挙げたのは、暮らしのマーケットでした。
「暮らしのマーケットに出している方は、主に一般のお客様向けにやられている方が多いので、そこに特化しているのは強みだと思います。」
「近くの電気屋さん」で検索して片っ端から問い合わせるより、 客層が合う人が集まっている場所で探すほうが早い、ということです。
こうしたサービスには、もうひとつ利点があります。
✅ 過去の実績が見える
✅ 利用した人の評価が見える
初めて頼む相手を選ぶとき、判断材料が見えるのは安心につながります。
ただし、ひとつだけ知っておきたいことがあります。
評価が高い方は、その分忙しいということです。
予定が空いていないこともあるので、急いでいる場合は別の選択肢も考えておくと動きやすくなります。
信頼できる工務店に紹介してもらう
もうひとつが、すでに付き合いのある工務店から紹介してもらう方法です。
個人でやっている電気屋さんを、自分で見つけて連絡するのは簡単ではありません。
そんなとき、間に入ってもらえる相手がいると心強いものです。
「信頼している工務店さんがいるのであれば、そちら経由で頼んだほうが安心はする。大きく外れない、という気はしてます。」
ここで、正直にお伝えしておきたいことがあります。
工務店を経由すると、直接依頼する場合と比べて、費用が高くなることがあります。
工務店が入る場合は、工事そのものだけでなく、現場の管理や調整も含めた金額になっていることが多いためです。
そのぶん、探す手間と「合わない業者に当たるかもしれない」という不安は減らせます。
どちらを取るかは、考え方次第です。
どちらを選ぶかは、工事の種類で変わる
2つの探し方を見てきましたが、選び方の目安は頼みたい工事の内容です。
たとえば、エアコンの取り付けのように作業の内容がはっきりしている工事であれば、 一般のお客様向けのサービスで探すほうが、早く進むこともあります。
防犯カメラのようにその分野を専門にしている業者がいる工事であれば、 専門にしている人を探すという考え方もできます。
一方で、エコキュートや食洗機のように配管にも関わる大掛かりな工事では、 工務店経由のほうが安心できる場面もあります。
どちらかに決めておく必要はありません。
頼みたい工事に合わせて使い分ける、と考えておくと選びやすくなります。

資格は「持っているか」より「そこから何をしてきたか」
電気工事には資格が必要です。
「電気工事士」という国家資格があり、この資格がなければできない工事があります。
では、資格を持っている業者を選べば安心なのでしょうか。
ここでも、返ってきたのは意外な答えでした。
「持っているのが前提なので、持っているからといって安心にはつながらないです。そこからの実績のほうが大事だったりします。」
電気工事士は、学べば取得できる資格です。
言いかえると、資格を持っていることだけでは、実際にどれだけ現場を経験してきたかまでは分かりません。
分かりやすいのは、車の免許です。
免許を持っていても、しばらく運転していない人はいます。
毎日運転している人と、同じように走れるとは限りません。
電気工事も同じで、資格を持っていても自分で作業した経験が少ない方もいます。
現場で手を動かす立場ではなく、現場を管理する立場の方もいるからです。
とはいえ、資格が意味を持たないわけではありません。
持っていることで、最低限のことはできるという目安にはなります。
資格は入口。
見ておきたいのは、そこから何をしてきたかという部分です。

会社としての登録は、確認できる
もうひとつ、確認できるポイントがあります。
登録電気工事業者という登録です。
電気工事を仕事として行うには、電気工事業法にもとづく登録が必要とされていて、 登録すると登録番号が交付されます。
では、どこで見られるのでしょうか。
✅ 会社のホームページの会社概要などに、登録番号を載せている業者があります
✅ 営業所や工事の現場には、登録番号などを書いた標識を掲示する決まりになっています
✅ お住まいの都道府県のサイトで、登録された業者を確認できる場合もあります (公開のしかたは都道府県によって異なります)
これは「登録があるから安心」という話でも、「登録がなければ頼んではいけない」という話でもありません。
業者を確認するときの、情報のひとつです。
気になったときに、見てみるという使い方ができます。

ひとつだけ、気をつけたい業者の特徴
「こういう業者は避けたほうがいい」という話も聞いてみました。
はっきりした答えは多くありませんでしたが、ひとつだけ挙げてくださいました。
まだ使えるものを、すぐに「変えましょう」「更新しましょう」と言ってくる業者です。
ただ、これは「交換をすすめてくる業者は避けたほうがいい」という話ではありません。
本当に交換の時期が来ていることも、もちろんあります。
見ておきたいのは、そのときの答え方です。
交換をすすめられたときに
✅「なぜ今なのか」をきちんと説明してくれるかどうか。
✅「今すぐ必要か」を一緒に考えてくれる相手かどうか。
そこが、判断の目安のひとつになります。
省エネ設備や補助金をめぐる営業の話は、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
電気設備のリフォームを相談したいときは
リベ大工務店は、工務店経営や設計・施工の現場で活躍するプロ集団です。
地域に根付いた工務店・設計士・職人それぞれが、高い専門性を持って家づくりに向き合っています。
この記事でお伝えしたように、電気工事は工事の内容によって進め方が変わります。
やりたい工事の内容を伺いながら、進め方を一緒に考えていきます。
対応エリア内であれば、リフォーム・リノベーションのご相談も可能です。
(対応できる工事の内容は、地域の工務店によって異なります)
お住まいの地域が対応エリアかどうかは、こちらから確認できます。
家づくりを具体的にご検討中の方は、ぜひリベ大工務店にご相談ください。

まとめ: 「どこがいいか」より「この工事は誰が得意か」
この記事では、職人さんの声をもとに、電気工事の業者の探し方をお伝えしてきました。
最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
💡 「電気屋さん」はひとくくりにできない。病院の「何科」のように得意分野がある
💡 どこをメインの客層にしているかは、外からは見えにくい
💡 探し方は2つ。頼みたい工事の内容によって、向いている探し方が変わる
💡 資格は持っているのが前提。見ておきたいのは、そこからの実績
💡 「登録電気工事業者」の登録は、確認できるポイントのひとつ
業者を完璧に見極める必要はありません。
まずは「うちがしたいのは、どんな工事だろう」と整理してみる。
それだけで、探す方向は決めやすくなります。
気になっている工事があれば、その内容を言葉にするところから始めてみませんか。
この記事が、電気工事の一歩目のお役に立てば幸いです。
