コラム
住まいのメンテナンス
防犯カメラを後付けするなら? 職人さんに聞いた、電源と取り付け場所の考え方
公開日:2026/11/2

🌀 防犯カメラを付けたいけれど、電気はどこから取るんだろう
🌀 ソーラー式やWi-Fi式なら、工事をしなくても付けられるのかな
防犯カメラを探していると、「工事不要」「自分で付けられる」と書かれた商品もよく見かけます。
カメラさえ選べば、すぐに付けられるようにも思えます。
今回も、リベ大工務店のメンバーである現役の職人さんに聞きました。
防犯カメラを付けたいという相談や依頼は、とても多いそうです。
お話を伺うなかで分かったのは、防犯カメラを設置するときにまず考えたいのは、「どのカメラを選ぶか」ではなく、「電気をどこから取るか」だということです。
この記事では、防犯カメラを後付けするときに考えたい、電源と取り付け場所の考え方をお伝えします。

防犯カメラは、まず「電気をどこから取るか」
防犯カメラには、いくつかの種類があります。
✅コンセントから電気を取るもの
✅ケーブルでつないで電気を送るもの
✅ソーラーパネルで充電するもの
などです。
どれにするかを決める前に、考えておきたいのが、電気をどこから取るかです。
職人さんがまず挙げたのは、外壁についている雨に強いコンセント(防水コンセント)から、電気を取る方法でした。
「外の防水コンセントから取ってくるのが、いちばんのセオリーです。ただ、外に配管が出てしまいます。」
配管とは、配線を通すための管のことです。
防犯カメラは、上から見下ろすように、高い位置に付けるもの。
そこまで立ち上がる配管は、どうしても見えてしまうそうです。
配管を見せたくない場合は、別の方法もあります。
天井裏の配線から電気を取って外に出し、外壁に付けた小さな箱(中継ボックス)の上に、カメラを付ける方法です。
外壁に設置する場合は、ビスなどで固定します。
壁に穴を開けて配線を通すかどうかは、電気を取る場所とカメラの位置の関係によって変わるそうです。
外壁を張り替えるリフォームや新築のときなら、カメラを付けたい場所の近くに、配線を先に仕込んでおくだけでも違うといいます。
どの方法が合うかは、家のつくりや外壁の素材、付けたい場所によって違います。
まずは、カメラを付けたい場所の近くに、外のコンセントがあるか見てみてください。
カメラを買う前に、付けたい場所と電気の取り方を一緒に考えておく。
それが、後付けで困らないための手がかりになります。
インターホンの配線は、カメラの電源とは別もの
玄関や門柱には、インターホンが付いています。
❓その配線を使えば、カメラの電気も取れるのでは?
そう考える方もいるかもしれません。
職人さんのお話では、インターホンの配線は、家の中のインターホン本体から送られている弱い電気であることが多く、防犯カメラの電気としては電力が足りない可能性が高いそうです。
玄関まわりにカメラを付ける場合も、電気の取り方は別に考えておきましょう。

ソーラー式・Wi-Fi式は、「電気」と「通信」を分けて考える
配線のいらないソーラー式のカメラは、手軽に見えます。
職人さんに聞くと、こんな話が返ってきました。
「電源のいらない、太陽光電池が付いているタイプがあるんですよ。通信はWi-Fiでやりますよ、というものもあるんですけど、日陰になったりして、それで充電ができなかったという話も聞きます。」
撮った映像を送るのはWi-Fi、カメラを動かす電気をためるのはソーラーパネル。
このように、役割が分かれています。
Wi-Fi式と書かれたカメラでも、電気をどうするかは、別に確かめておきたいところです。
ソーラー式なら、付けたい場所に、一日のうちどれくらい日が当たるかも見ておくと安心です。
もうひとつ、自分で取り付けたソーラー式のカメラについて、こんな相談もあるそうです。
「映ることは映るけれど、太陽光パネルがポロポロ落ちてくるんです、という方もいるんですよ。いまいち固定がうまくいかなくて。そのパネルだけでも付けられませんか、と言われたりします。」
パネルがしっかり留まっていないと、充電が続かないだけでなく、落ちてきてしまうこともあります。
高い場所に付けるものなので、どう固定するかまで考えておきたいところです。
パネルだけを付けてもらう、という相談も実際にあるそうです。
では、どうしても映しておきたい場所があるときは、どうするか。
「しっかり外の様子を見ておきたい、となると、より確実なコンセントかケーブルで電気を送る方法をご提案することが多いです。」
ただ、やむを得ない場合は、ソーラー式もひとつの選択肢になるそうです。
手軽に見える方法にも、向いている場所と、向いていない場所があります。

自分で付けられる? 外壁にしっかり留められるかどうか
通販のカメラには、「自分で付けられる」と書かれたものも多くあります。
本当に自分で付けられるのか、職人さんに聞いてみました。
「外壁にビスが留められるのであれば、の話ですね。」
外壁の種類によって、ビスの留めやすさは違うそうです。
外壁に留めにくいときは、別売りの金具やバンドを使って、カーポートの柱などに付ける方法もあります。
ただし、ここまではカメラを「設置する」ことの話です。
外にコンセントを増やしたり、天井裏から電気を取ったりする工事は、電気工事士の資格が必要な工事です。
コンセントの工事については、こちらの記事でもお伝えしています。
コンセントとスイッチ、どこに付ける? 職人さんに聞いた、暮らしに合わせた決め方
また、防犯カメラは、防犯の専門業者などに依頼することもできます。
どこに頼むか迷ったときは、こちらの記事が参考になります。
防犯カメラを設置するときは、
✅映したい場所がきちんと入っているか
✅お隣の家の窓や庭まで映しすぎていないか
にも気を配っておくと安心です。
職人さん自身、防犯カメラの後付けはよく手がけているそうです。
「防犯カメラの後付けは需要が高く、よくご依頼をいただきます。取り付ける方法は複数あるため、どんなお家でもやりようはあります。」
設置方法には複数の選択肢があり、建物の条件に合わせて検討することができます。
相談するときは、「どこを、どれくらい確実に映したいか」を伝えると、その家に合う付け方を一緒に考えやすくなります。
電気設備のリフォームを相談したいときは
リベ大工務店は、工務店経営や設計・施工の現場で活躍するプロ集団です。
地域に根付いた工務店・設計士・職人それぞれが、高い専門性を持って家づくりに向き合っています。
この記事でお伝えしたように、防犯カメラは、電気の取り方によって付け方が変わります。
やりたい工事の内容を伺いながら、進め方を一緒に考えていきます。
対応エリア内であれば、リフォーム・リノベーションのご相談も可能です。
(対応できる工事の内容は、地域の工務店によって異なります)
お住まいの地域が対応エリアかどうかは、こちらから確認できます。
リフォームを具体的にご検討中の方は、ぜひリベ大工務店にご相談ください。

まとめ: 防犯カメラは、カメラより先に「電源」を考える
この記事では、職人さんの声をもとに、防犯カメラを後付けするときの考え方をお伝えしてきました。
最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
💡 防犯カメラの後付けは、まず電気をどこから取るかを考える
💡 外のコンセントから取ると配管が見えやすい。見せたくないときは、天井裏から取る方法もある
💡 Wi-Fi式でも、電気をどうするかは別に確かめる。
💡 ソーラー式は、日当たりとパネルの固定に気をつける。確実に映したい場所なら、電気を送るタイプを選ぶと安心
💡 自分で付けられるかは、外壁にしっかり留められるかどうか。電気を新しく取る工事は資格が必要
防犯カメラは、カメラを選ぶことに目が向きがちです。
けれど、電気をどこから取るかで、見た目も、工事の手間も、きちんと映り続けるかどうかも変わってきます。
まずは、カメラで見たい場所と、その近くに外のコンセントがあるかを、家の外から一度見てみませんか。
この記事が、防犯カメラの付け方を考えるお役に立てば幸いです。
相談前に伝えておきたいことは、こちらの記事にまとめています。
電気工事の相談前に、伝えておきたいこと。準備は書類集めではありません
業者の探し方は、こちらの記事でお伝えしています。
コンセントの工事については、こちらの記事でお伝えしています。
コンセントとスイッチ、どこに付ける? 職人さんに聞いた、暮らしに合わせた決め方
【参考】
関東電気保安協会「ブレーカーやコンセントの工事について」
https://www.kdh.or.jp/safe/document/advice/02/37.html
