コラム
家づくりの基礎知識
暮らし始めてから慌てないために。マイホームの維持費と、計画のときに聞いておくこと
公開日:2026/8/24

🌀月々の返済がこれくらいなら、うちでも家が持てそう?
🌀…でも、家を持つと他にもお金がかかるって聞いたような?
家づくりを考えはじめたころ、こんなふうに感じたことはないでしょうか。
住宅ローンの返済額は、「毎月◯円」とはっきりした数字で示されます。
そのぶん、家にかかるお金=返済額、と考えてしまいやすいものです。
でも実際には、返済とは別に出ていくお金があります。
税金、保険、修繕、設備の入れ替え。
どれも、暮らしが続くかぎり付き合っていくお金です。
この記事では、家を持ち続けるなかで、返済とは別にどんなお金がかかるのかを場面ごとに見ながら、ライフプランと合わせて考えるための視点をお伝えします。

「月々の返済額」だけでは見えないお金がある
家づくりを始めたばかりのころは、資金計画といえば「毎月いくら返せるか」の話になりがちです。
それも当然で、返済額は最初から数字で示されます。
一方で、税金や修繕は「いつ、いくら」が最初は見えにくいものです。
見えにくいものは、計画からこぼれ落ちやすくなります。
そのまま進むと、暮らし始めてから「思っていたより余裕がないな」と感じてしまう方もいます。
だからこそ、返済計画だけでなく、暮らし全体のライフプランのなかで家のお金を考えることが大切になります。
ライフプランの立て方については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
ライフプランの立て方|家づくり前に気をつけたいポイントと注意点
では、実際にどんな場面でお金がかかるのでしょうか。
順番に見ていきましょう。

こんな場面で、維持費はやってきます
維持費と聞くと漠然としていますが、実際には「こういう場面で必要になる」というかたちでやってきます。
代表的なものを4つ挙げてみます。
場面① 毎年、納税通知書が届いたとき
家と土地を持っていると、固定資産税がかかります。
地域によっては都市計画税もあわせて納めることになります。
毎年決まった時期に通知が届くので、見通しは立てやすい費用です。
ただし金額は、建物と土地の評価によって決まります。
同じ広さの家でも、地域や仕様によって変わってくる部分です。
場面② 保険の更新の案内が届いたとき
火災保険は、契約した期間が終わると更新の案内が届きます。
保険料は建物の構造や地域によって変わるため、こちらも家ごとに違います。
契約のときに期間と更新のタイミングを確認しておくと、あとで慌てずに済みます。
場面③ 給湯器などの設備が、急に動かなくなったとき
ここが、他の費用といちばん性質が違うところです。
給湯器やエアコン、換気設備といった機器には寿命があります。
そして、その日は予告なくやってきます。
冬の朝にお湯が出なくなれば、修理か交換かをその場で判断することになります。
「来年あたりに考えよう」と思っていた出費が、突然今日の出費になる。
設備の費用には、そういう一面があります。
場面④ 「そろそろ外壁を」と言われたとき
外壁や屋根は、数年から十数年に一度、まとまった費用がかかる工事の時期がやってきます。
毎月の家計に組み込みにくい種類の出費なので、あらかじめ時期が分かっていると備えやすい部分です。
外壁塗装の時期の考え方は、こちらの記事でお伝えしています。
外壁塗装、いつやるべき?職人が教えるライフプランと業者の選び方
なお、台風などのあとに修繕が必要になることもあります。
こうした費用も、住まいを持っていると起こりうるものとして頭の片隅に置いておくと安心です。
こうして並べてみると、毎年決まってくるものもあれば、ある日突然やってくるものもあります。
かかり方はさまざまですが、共通しているのはどれも返済とは別に必要になるということです。

維持費とは別に、暮らしの変化に合わせてかかる費用
ここまでは、住まいを保つためにかかるお金を見てきました。
もうひとつ、家を持ち続けるなかで出てくる費用があります。
子どもが大きくなって部屋を分けたい。
子どもが独立して部屋が余った。
親と一緒に暮らすことになった。
年齢を重ねて、段差が気になるようになった。
暮らしが変われば、住まいに手を入れたくなる場面も出てきます。
これは傷んだから直す費用ではなく、暮らしに合わせて住まいを整えていく費用です。
維持費というより、リフォームや改修の費用に近いものといえます。
リフォームの進め方は、こちらの記事にまとめています。
リフォームの進め方|職人さんに聞いた5つの段階と聞きたい一言
性質は違いますが、返済とは別に必要になるお金という点では、ここまでの費用と同じです。
家を持ち続けるなかで出ていくお金として、あわせて頭に入れておくと見通しが立てやすくなります。

ローンが終わっても、住まいの費用は続く
もうひとつ、計画のときに見落とされやすい点があります。
長期のローンを組んだ場合、完済は定年前後になることもあります。
けれど、税金も保険も修繕も、ローンが終わったあとも続いていきます。
住まいにかかるお金は、返済が終わったら終わり、というものではありません。
もうひとつ知っておきたいのは、出ていくお金が重なる時期があるということです。
たとえば、子どもの教育費がいちばんかかる時期と、外壁の工事の時期。
どちらも家庭によって時期は違いますが、重なることもあります。
先に分かっていれば、備え方を考えることができます。
「毎月いくら返せるか」だけでなく、この先の暮らしのなかで、住まいにどれくらい使えるかという見方をしておくと、判断がしやすくなります。
住まいのお金をライフプランのなかでどう位置づけるかは、こちらの記事でも触れています。
ライフプランは家づくりの土台。家づくり前に、これだけは外せない理由

計画の段階で、工務店に聞いておけること
ここまで読んで、「結局うちはいくらかかるの?」と思われたかもしれません。
正直にお伝えすると、維持費は家によって大きく変わります。
使う材料、選ぶ設備、建物の構造、地域。
それぞれが金額にも、必要になる時期にも影響します。
一般的な目安を知っておくことは、もちろん役に立ちます。
そのうえで、実際に建てる家の仕様や設備について工務店にも確認しておくと、自分の家に近い見通しが立てられます。
しかも、計画の段階ならまだ仕様を決められます。
「この材料だと、あとの手入れはどうなりますか」と聞いておけば、仕様を選ぶときの判断材料にもなります。
打ち合わせで聞いておきたいのは、次のようなことです。
✅ この家で、最初にメンテナンスが必要になるのはどこですか?
✅ 使う予定の設備は、どのくらいで交換の時期が来ますか?
✅ この仕様だと、あとのメンテナンスはどう変わりますか?
専門的な言葉は必要ありません。
「あとでどれくらい手がかかりますか」と聞くだけでも、話は始まります。
維持費は、一般的な目安を知るだけでなく、実際に建てる家の仕様や設備についても確認しておく。
そうしておくと、自分の家に近い見通しが立てやすくなります。
家づくりの計画に迷ったら
リベ大工務店は、工務店経営や設計・施工の現場で活躍するプロ集団です。
地域に根付いた工務店・設計士・職人それぞれが、高い専門性を持って家づくりに向き合っています。
この記事でお伝えした「いつ何が必要になるか」も家ごとに違うため、私たちは仕様や設備ごとのメンテナンスについても、できるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
対応エリア内であれば、リフォーム・リノベーションのご相談も可能です(対応できる工事の内容は、地域の工務店によって異なります)。
お住まいの地域が対応エリアかどうかは、こちらから確認できます。
家づくりを具体的にご検討中の方は、ぜひリベ大工務店にご相談ください。

まとめ: 見えにくいお金ほど、先に聞いておく
この記事では、マイホームを持ち続けるなかで返済とは別にかかるお金と、計画のときに聞いておきたいことをお伝えしてきました。
最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
💡 住宅ローンの返済額だけでは、家にかかるお金の全体は見えない
💡 維持費は「納税通知書が届いたとき」「保険の更新」「設備の故障」「外壁の時期」といった場面でやってくる
💡 暮らしの変化に合わせて住まいを整える費用は、維持費とは別に考えておく
💡 税金も修繕も、ローンが終わったあとも続いていく
💡 一般的な目安に加えて、自分の家の仕様や設備のことは、計画の段階で工務店に聞いておける
維持費と聞くと身構えてしまいますが、すべてを今すぐ用意する必要はありません。
「いつ、どんな場面で必要になるのか」が分かっていれば、そのぶん準備の時間があります。
まずは次の打ち合わせで、「この家は、最初にメンテナンスが必要になるのはどこですか?」と聞いてみることから始めてみませんか。
この記事が、住まいにかかるお金の見通しを立てるお役に立てば幸いです。
