コラム
住まいのメンテナンス
IHや浴室乾燥機は後付けできる? 職人さんに聞いた、交換との違い
公開日:2026/11/4

🌀 ガスコンロをIHに替えたい。本体を選べば、付けてもらえるのかな
🌀 お風呂に乾燥機を付けたい。あとからでも簡単に付けられるのかな
キッチンのコンロや、お風呂の乾燥機。
お店やカタログで見ると、選んで付けてもらうだけのようにも見えます。
私は、ガスからIHへの切り替えを、もっと手軽な工事だと思っていました。
今回も、リベ大工務店のメンバーである現役の職人さんに聞きました。
返ってきたのは、同じ設備でも、「交換」と「新しく付ける」では、工事の大きさがまるで違う、という話でした。
この記事では、IHや浴室乾燥機を入れたいときに知っておきたい、交換と後付けの違いをお伝えします。

同じ設備でも、「交換」と「後付け」は別もの
たとえば浴室乾燥機は、お風呂を、床・壁・天井がひとまとまりになったユニットバスごと新しくするとき、オプションとして付いてくることがよくあるそうです。
その場合は組み上がった状態で届くので、電気の職人さんは、電源をつなぎに行くことが多いといいます。
もともとある設備を入れ替える「交換」で、いまの配線などをそのまま使える場合は、電気の工事は、外してつなぎ直すところが中心になります。
ただ、機種やいまの設備の状態によっては、追加の工事が必要になることもあります。
電気の工事が大きく変わるのは、いままでなかったものを「新しく付ける」ときです。

ガスからIHへ。「専用の配線」と「置き場所」から考える
ガスコンロからIHに替えるのは、「新しく付ける」側の工事です。
職人さんに聞くと、こう返ってきました。
「簡単にできるものではないかな、という印象です。」
まず、IHのためだけに引く配線(専用回路)が必要になります。
本体をどう据え付けるかも、いまのキッチンの状態によって変わるそうです。
キッチンにはめ込むタイプのIHは、希望の機種によっては、いまの場所に大きさが合わないこともあるといいます。
さらに、ガスを止める工事も必要です。
電気、ガス、本体の据え付けと、いくつもの工事が関わってきます。
IHは電気をたくさん使う設備なので、家の電気の容量から見直すことになる場合もあります。
容量の考え方は、こちらの記事でお伝えしています。
こうした工事は、お店に並ぶ本体の値段だけでは見えてきません。
「見た目の料金より、かかると思ったほうがいいです。」
見積もりで確かめておきたいことは、こちらの記事にまとめています。
電気工事の見積書は、どこを見る? 金額を比べる前に確かめたいこと
IHにするかどうかは、工事のことだけで決めるものでもありません。
職人さんは、こんなふうにも話していました。
「今はガスでいいけど、将来、火事とか怖いからIHにしようか、という意味は分かるんですよ。ただ、今までガスで料理していたのとは、ちょっと違ってくるので。」
IHにしたい理由と、料理のしかたが変わってもいいか。
家族で一度話しておくと、相談のときにも迷いにくくなります。
IHへの切り替えは、コンロを選ぶ前に、配線と置き場所から考えておきたいところです。

浴室乾燥機の後付けは、天井の工事になることも
浴室暖房乾燥機(以下、浴室乾燥機)には、電気で動くものと、ガスで動くものがあります。
ここでは、電気で動くものについてお伝えします。
職人さんのお話では、いまある換気扇を浴室乾燥機に替える場合、天井の工事が必要になることがあります。
浴室乾燥機は換気扇より大きいので、天井の穴を広げなければならないからです。
穴の広げやすさは、天井の素材によっても変わります。
また、乾燥機には重さがあるので、天井を補強しながら取り付けることもあります。
さらに、乾燥機のための専用回路も、新しく引くことになります。
聞いているだけでも大がかりに感じますが、職人さんはこう話していました。
「できないことはない、という感じですけどね。」
お風呂をユニットバスごと新しくするリフォームのときなら、乾燥機も一緒に入れやすくなります。
「いつか浴室乾燥機を付けたい」と考えているなら、まずは、いまの換気扇と天井の状態を見てもらうところから始めてみてください。
お風呂のリフォームを予定しているなら、そのタイミングで相談するのもひとつの方法です。
工事によって、頼む先も変わる
設備によっては、電気だけでなく、ほかの職人さんの仕事が中心になることもあります。
たとえばエコキュート(電気でお湯をわかして、ためておく給湯器)は、電気の配線と、水まわりの配管の両方につながっている設備です。
そのため、取り付けは、電気屋さんよりも、設備屋さんや水道屋さんが中心になることが多いそうです。
電気の職人さんの役割を聞くと、こう話していました。
「設置は、まずあんまりないですね。電源工事だけですね。」
工事の内容によって、担当する職人さんも変わります。
工務店を通すと安心な場面については、こちらの記事でお伝えしています。

「いつか使うかも」なら、配線のことも先に相談しておく
いますぐではなくても、将来IHにするかもしれない。
そう思っているなら、先にできることがあります。
職人さんが教えてくれたのは、キッチンの棚の下の話でした。
棚の下を開けると、その奥に、さらに開けられる場所があるそうです。
「その中にコンセントを仕込んでおくだけでも違うんですよ。」
配線が来ていれば、IHに替えるときの手間がずいぶん変わるそうです。
ただ、IHは機種によって、必要な電源や設置の条件が違います。
先にコンセントを付けておけば大丈夫、というわけではありません。
将来IHにするかもしれないなら、必要な配線や電源について、計画の段階で相談しておくと安心です。
その分の費用は先にかかりますが、あとあとのことを考えて決める、という考え方です。
キッチンやお風呂をリフォームするときは、いますぐ使わない設備のことも伝えておくと、準備の仕方を一緒に考えてもらえます。
たとえば、年齢を重ねて、火を使うのが心配になったとき。
いずれIHにしたくなることもあります。
「いずれIHにするかも」と迷っている段階でも、かまいません。
配線を先に用意しておく考え方は、防犯カメラの記事でもお伝えしました。
防犯カメラを後付けするなら? 職人さんに聞いた、電源と取り付け場所の考え方
いま付けなくても、電気の通り道は、先に考えておくことができます。
電気設備のリフォームを相談したいときは
リベ大工務店は、工務店経営や設計・施工の現場で活躍するプロ集団です。
地域に根付いた工務店・設計士・職人それぞれが、高い専門性を持って家づくりに向き合っています。
この記事でお伝えしたように、IHや浴室乾燥機は、交換か後付けかで工事の大きさが変わります。
やりたい工事の内容を伺いながら、進め方を一緒に考えていきます。
対応エリア内であれば、リフォーム・リノベーションのご相談も可能です。
(対応できる工事の内容は、地域の工務店によって異なります)
お住まいの地域が対応エリアかどうかは、こちらから確認できます。
リフォームを具体的にご検討中の方は、ぜひリベ大工務店にご相談ください。

まとめ: 新しく付けるなら、設備より先に「電気の通り道」を考える
この記事では、職人さんの声をもとに、IHや浴室乾燥機の交換と後付けの違いをお伝えしてきました。
最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。
💡 同じ設備でも、「交換」と「新しく付ける」では工事の大きさが違う
💡 ガスからIHへは、専用の配線・置き場所・家の電気の容量から考える
💡 浴室乾燥機の後付けは、天井の穴を広げたり補強したりすることもある。まず、いまの換気扇と天井を見てもらう
💡 エコキュートのように、工事によって頼む先が変わる設備もある
💡 いつか使うかもしれないなら、必要な配線や電源について、リフォームの計画の段階で相談しておく
設備は、お店に並んでいると、どれも同じように付けられるように見えます。
けれど、いまの家にもともとあるかどうかで、工事の大きさは大きく変わります。
まずは、付けたい設備が「入れ替え」なのか「新しく付ける」のか、考えてみませんか。
いつか付けたい設備があるなら、それもリフォームの相談のときに伝えておくと、あとで選べる道を残せます。
この記事が、キッチンやお風呂の設備を考えるお役に立てば幸いです。
家の電気の容量については、こちらの記事でお伝えしています。
業者の探し方は、こちらの記事でお伝えしています。
見積書の見方は、こちらの記事でお伝えしています。
電気工事の見積書は、どこを見る? 金額を比べる前に確かめたいこと
防犯カメラの電源の考え方は、こちらの記事でお伝えしています。
