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仕事も子育ても。自宅サロンという選択

担当工務店

永豊 大

(株式会社YUTAKA建築)

担当設計士

平松 優司

担当工務店:

永豊 大

(株式会社YUTAKA建築)

担当設計士:

平松 優司

京都府木津川市。
ご夫婦そろって美容師の若宮様が選ばれたのは、ご自宅にサロンを併設するという住まい方でした。

お互いの通勤に、片道およそ1時間。
お子さまの誕生を前に「仕事」と「子育て」をどう両立させるかを考えて、たどりついた答えです。

お客様をお迎えする場所と、家族が帰ってくる場所。
ひとつの建物にふたつの顔をつくること。
そして、どこにいても家族の気配が感じられること。
設計は、このふたつからはじまりました。

通勤時間がゼロになった分、家族と過ごす時間が増える。
働き方から住まいを考えると、こんなかたちもあります。

左手の白いやわらかな曲線がサロン、右手が住まい。
ひとつの建物でありながら、それぞれに別の入口を設けました。

手前には、お客様用と家族用をあわせた駐車スペースをゆったりと。
前面道路からサロンの入口まで、アプローチがまっすぐ伸びています。
初めて来られた方が、迷わずたどり着けること。

店舗を併せもつ住まいでは、そこから設計がはじまります。

グレーの木製ドアに、真鍮のブラケット照明。
木の軒天が、扉の前にひと呼吸おける場所をつくっています。

鉢植えのグリーンと、タイル張りのステップ。
「生活感を感じさせない外観にしたい」というご希望が、いちばん形になった場所です。

こちらは家族が帰ってくる玄関。
サロンとは向きも素材も変えて、落ち着いた黒の縦格子の扉にしました。

階段の脇には、シンボルツリーを一本。
入口を分けたことで、お客様がいらっしゃる時間でも、家族は気兼ねなく出入りできます。

サロン

白を基調に、木と真鍮でやわらかさを添えた空間。
木の格子でゆるやかに仕切ることで、圧迫感を出さずに場面を切り替えました。

奥は一段上げてシャンプースペースに。
限られた面積でも動きやすいよう、席の配置から考えています。

アーチ状に下げた木の天井と、曲線を描く白いカウンター。
石目調のタイルとドライフラワーが、店内に入った瞬間の印象をつくります。
待合には木の椅子を二脚。
角のない形でまとめることで、やさしい空気が生まれました。

丸いミラーを2面ならべたセット面。
真鍮のブラケット照明が、鏡に映る顔をやわらかく照らします。
横長の窓からは、外のグリーンと自然光を。

時間の経過が感じられる空間になりました。

アーチをくぐった奥に、一段上げてつくったシャンプースペース。
段差がひとつあるだけで、場面が切り替わります。
限られた面積を、動きやすさから逆算して組み立てました。

落ち着いた色でまとめた個室。
ゆっくり過ごしていただきたいお客様のための場所です。

お客様がいらっしゃらない時間には、事務作業をする書斎にも。
ひと部屋に役割をふたつ持たせることで、限られた面積を有効に使いました。

住まい

リビングの上は吹き抜けに。
高い位置に設けた窓から、一日じゅう光が落ちてきます。

2階へ上がっても、手すりごしに下の様子が見える。
お子さまの気配がいつも感じられることを、設計の一番はじめに決めました。

キッチンに立つと、リビングの奥まで見渡せます。
料理をしながら、子どもの様子がわかる。
働く場所と暮らす場所をひとつにした住まいでは、視線が通っていることが、そのまま安心につながります。

水まわりにも、しっかりと自然光を。
どの時間帯にどの部屋へ行っても明るいこと。
窓の位置と大きさを、一室ずつ決めていった結果です。

建物の脇に、椅子を二脚だけ置けるテラスを。
「天気のいい日は外でコーヒーを飲みたい」というご主人のご希望から生まれた場所です。
将来はお子さまの水遊びや、犬との時間にも。

仕事の合間にちょっと座れる場所があると、一日の呼吸が変わります。

はさみを持つ時間と、家族と過ごす時間が、同じ屋根の下にあります。
通勤にかけていた片道1時間が、そのまま暮らしの時間になりました。

若宮様ご家族。

「通勤時間がなくなったのはすごく大きくて。自分自身も、こんなに子どもと接するパパになれるとは思っていなかった」

この住まいでの暮らしについては、動画でもお話しいただいています。

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